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2010年04月05日

EIGI が「サンクリ47」に参加します! [サークル]

 どもども。松田優樹です。告知です。サークル EIGI がサンシャインクリエイション47に当選しておりました!

 4月11日 池袋サンシャインシティ
 A23ホール / J26b です

 新作は、闇なべDVD『映技COMPACT2』!

 ……の予定でしたが、ムリでしたーッ!

 すみません。今回のイベント参加も新作はありません。当日のスペースには既刊を用意しようと思います。

 ただ、サンクリのスペースにコミケと同等数の既刊を用意できません。当日池袋においでくださる方で、「これとこれが欲しい」といったようなリクエストがありましたらご連絡ください。


 このカタログの中にはありませんけど、26CG集『 Freedom Freak (A type or Z type)』も用意できます。あと、『映像技術部 作品集 Vol.1』は、ジャケットがありません。パッケージはCDジュエルケース・スリムタイプでの提供になります。

 メールフォームや WEB拍手から、

 「映技COMPACT を2つ。 映技文花蝶を3つ用意してちょうだいな!」

 って感じに「作品名」と「数」をお気軽にどうぞ。WEB拍手から送る際は当日用の自分の名前を記載するともっと便利かもしれません。4月10日の夜10時まで受け付けます。よろしくお願いいたします。

 

 忙しいから新作を出せない── ありていに言えば、いま自分が置かれた立場を楽観的にとらえ、てめえのわがままで挫折しているわけですが、ただ「忙しいから」ってのも寂しいと思ったので、以下に事情を詳しく書いてみました。映像技術部に興味がある方は読んでみてください。

 まだサイトでは告知していませんが、我がユニット「映像技術部」が担当しているCSの番組が、この4月の改編期から毎週放送されることになりました(いままでは隔週)。結論から言えばこれが原因です。ではなぜ これによって同人作品の新作をあきらめるのか。仕事を優先するのは当たり前だ、という考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、映技の活動遍歴をふまえ、その辺りのことを書こうと思います。

 2000年10月──。当時の松田優樹(以下:ユウキ)の年齢は19歳、不二は18歳。2人ともアルバイトもせず、親のすねをかじって自堕落な生活をしているプータローでした。

 ところが、家庭の事情など、主に経済的な理由で、2人とも自立せざるをえなくなります。

 2人には「できれば自身の好きなことを仕事にしたい!」という夢がありましたが、2人そろって学歴は高卒、なんの実績もない凡才です。希望する職種に就くには状況的にムリがありました。

 それでも「“映像”という芸術の分野で仕事をしたい!仕事をするなら楽しくやるんだ!」という情熱が抑えられず、ユウキの発案のもと、不二と2人で制作ユニットを結成します。ブランド名は「映像技術部(以下:映技)」です。

 向こう知らずと言われても仕方がないこの所業、当初の目標は「映像ともに生活をしていくこと」です。好きなことを仕事にして食っていけたら最高じゃね?

 しかし、そもそも映像の勉強経験もなく、独学でゼロからスタートです。それこそ営業して仕事を得るとかそういう次元じゃありませんでした。

 2人の貯金120万円をはたいて、家賃の安かった埼玉県吉川市にルームシェアをする部屋を借り、「ビデオカメラ」と「パソコン」と「映像編集用のソフトウェア」を購入したものの、さてどうしたものか……と、そこで出した結論が自主制作活動でした。そして生まれたのが、同人サークル「 EIGI 」です。アルバイトで生計を立てつつ、独学で映像を学びながらの同人活動がスタートしました。

 当時のことを「余裕だったぜ」なんてうそぶくつもりはありません。生活ははっきり言って大変でした。強烈なビンボーキャラを紹介するバラエティ番組「銭形金太郎」も取材に来たぐらいです。

 とにかく、「自分は1人じゃない」「志をともにする仲間がいる」と思えることがとても大事でした。なにしろ助け合えるし、現実から逃避しないための抑止力にもなります。ホント2人でやってきて良かったです。

 

 

 

 

 そして、2005年2月──ユウキと不二は共に23歳。映技として始動後、生活苦などの艱難辛苦を乗り越え、同人活動という最高に楽しい映像制作の修行による技術の向上と、人脈の拡大により、なんとか映像制作のお仕事をいただけるようになります。そこでアルバイトを完全に辞め、フリーランスの映像作家として奮起するために、ルームシェアをする部屋を東京の台東区に移しました。映技がついに東京進出です。

 

 

 

 

 その後、奇抜な作品群で固定ファンをも獲得するに至った(たぶん)サークル「 EIGI 」ですが、その活動はコテンパンに赤字で、相変わらず うちの生計に大打撃を与えます。もちろん同人で食う──いわゆる職業同人──といった、自主制作で多額の利益を出し、そのまま法人化……みたいなことを希望していたわけですが、どうやらそこまでの力はうちにはなかったようです。

 ただ、同人の作品そのものはクライアント側にもウケが良く、評判もよろしい感じで、センス・技量が認められ、映技がいただける お仕事は着実に増えていきます。ユウキも不二も経済的な理由でルームシェアをする必要がなくなり、1人ぐらしを始められるぐらいに収入が増えました。

 同人活動── サークル EIGI の活動は無駄じゃありません。──例えば、かの「錬金術」は、卑金属を金に変えたり、人間を不老不死にすることはできなかったけど、その試行の過程で現代の化学を成立させました。それぐらいの意味があることです。これからも続けるでしょう。

 

 

 そして、現在 2010年4月──。ユニットメンバーにクロも加わり、レギュラーのお仕事としてやらせていただいたCSの番組制作が、見事評価され、毎週放送という快挙となりました。

 自立しようと志を誓った当時、のたれ死んでもおかしくなかった野郎どもが、10年でここまでの仕事をやっと勝ち取ることができたんです。仕事をくれたクライアントや、うちを紹介してくれた方々への恩義をおろそかにするわけにはいきません。そりゃあ同人活動より優先させてもらいます。

 なので、そんなこんなからくる「忙しさ」なので、4月11日のサンクリ47に新作を出すことはできませんでした。申し訳ありません。ご理解いただけるとうれしいです。

 いちおう夏コミ78にも申し込んでいます。その頃には仕事も安定していると思うので、そちらに向けて、誠心誠意がんばります! ……当選していれば!

 予定していた『映技COMPACT2』の内容は、抜粋してサイトで公開していこうと考えています。

 こんなにも泥臭く、荒削りな組織ではございますが、どうかどうか、「映像技術部」と、サークル「 EIGI 」をこれからもご愛顧いただけますよう

よろしくお願いいたしますッ!

 蛇足──

・この記事を書くにあたって、2000年10月当時のメールやチャットのログを参照しました。将来への希望や夢を熱く語り合っている2人の情熱に、恥ずかしさのあまり本気で赤面です! 若いってすげえよ!

 ──Web拍手のご紹介!

元コミュニティFMのスタッフでDやってた青少年です。えいぎに惚れてしまったからラジオのスタッフとして参加したいです。WEBは初ですが、ミキサーとかなら自信あります。
っても近く就職で関東圏から遠くに離れてしまいます。それでもやりたいって思ってしまいます、就職内定、蹴り倒す覚悟でのメールです。 

 内定を蹴り倒すのは許さないけど、本気ならメールください。

 


   From : 23:14

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